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お知らせ2026年7月31日に公開されました
営業・集客

損益分岐点を先に見ると
売上目標が決めやすくなる

「どこまで売れば赤字を避けられるか」を先に見える化すると、営業の目標が現実的になります。

この記事の結論

損益分岐点は、売上と費用がちょうど釣り合うラインです。固定費と限界利益率をざっくりでもつかんでおくと、目標売上や必要受注件数を決めやすくなり、営業計画が現場で使える形になります。

先に式を確認する

損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 限界利益率。目標利益を得るための必要売上 =(固定費+目標利益)÷ 限界利益率です。60%は0.6として計算します。

粗利率と限界利益率を分ける

粗利率は売上から売上原価を引いた割合です。一方、ここで使う限界利益率は、売上から売上に連動する変動費を引いた割合です。販売手数料や発送費なども変動費になり得るため、粗利率をそのまま使うと必要売上を低く見積もることがあります。

項目この計算での意味確認すること
固定費売上にかかわらず発生する費用家賃や月額利用料など。月単位に揃える
変動費売上や販売数量に応じて増減する費用仕入、案件ごとの外注費、販売手数料など。固定費と二重に数えない
限界利益率(売上-変動費)÷ 売上売上100万円、変動費40万円なら60%
目標利益売上から変動費と固定費を引いた後に残す目標額そのまま預金の増加額になるわけではない

同じ外注費でも、月額で一定なら固定費、受注量に連動するなら変動費として整理します。費目名だけで決めず、実際の契約や支払条件で分けてください。

計算例:月50万円で収支均衡、目標利益には9件の受注

以下は説明用の架空例です。固定費30万円、限界利益率60%、目標利益20万円、1件の受注単価10万円とし、同じ単価・費用率の案件を月内に売上計上できると仮定します。

確認する数字計算結果
損益分岐点売上高30万円 ÷ 0.650万円
目標利益に必要な売上(30万円+20万円)÷ 0.6約83万3,333円
必要受注件数約83万3,333円 ÷ 10万円約8.33件 → 9件に切り上げ
8件受注した場合の利益80万円 × 0.6 − 30万円18万円(目標未達)
9件受注した場合の利益90万円 × 0.6 − 30万円24万円

成約率を20%と仮定すると、9件 ÷ 0.2 = 45件が見込み案件数の目安です。ただし、45件あれば必ず9件成約するわけではありません。過去の実績、商談期間、対応できる作業量も確認します。

条件が変わったら計算し直す

同じ固定費30万円・目標利益20万円でも、限界利益率が50%に下がると必要売上は100万円、単価10万円なら10件になります。値引きや外注単価の上昇があったら、以前の利益率を使い続けないようにしましょう。

計算が成り立つ範囲

この式は、想定する売上の範囲で固定費と変動費率がほぼ一定の場合の目安です。増員や設備追加で固定費が増える場合は再計算します。限界利益率が0%以下の場合、売上を増やすだけでは固定費を回収できません。

資金繰りと一緒に見る

損益分岐点を超えていても、入金が遅いと現金は足りなくなります。売上が立つ時期、入金される時期、支払が発生する時期はずれるので、資金繰り表と合わせて確認すると安全です。とくに外注費や仕入が先行する業種では、利益だけでなく現金残高もあわせて見てください。

損益分岐点から売上目標へつなぐ

  1. 固定費を先に出す
  2. 変動費を引いた後の限界利益率を確認する
  3. 赤字を避ける売上と、ほしい利益の売上を分けて考える
  4. 平均単価と必要件数に落とし込む

この順番で考えると、感覚的な「もっと売らないと」ではなく、どの数字を動かせばいいかが整理しやすくなります。

ツールで確認するときの見方

数字を手で追うのが面倒なときは、売上目標・必要受注件数シミュレーションを使うと、固定費、目標利益、限界利益率、平均受注単価、成約率をまとめて確認できます。損益分岐点の記事で考え方をつかみ、ツールで具体的な件数に落とすと、営業の次の一手が決めやすくなります。

ツールの必要受注件数は小数で表示されます。案件を1件単位で受注する場合は切り上げて計画してください。目標利益は手元資金と分け、借入元金の返済や設備購入などの支払予定は資金繰り表で確認します。

営業計画と相性がいい使い方

営業の入口を整えたあとに、必要売上を確認すると、問い合わせ数や成約率の目安も決めやすくなります。売上目標の計算は、営業担当が少ない小規模事業ほど役立ちます。

売上目標・必要受注件数ツールを使う 事業計画書を見る

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管理人の経験から

数字を見ずに営業していると、売上が増えているつもりでも、固定費に押されて手元資金が増えないことがあります。損益分岐点を一度置いてみると、必要な売上の輪郭がはっきりします。

参考情報

情報確認日:2026年9月10日。上記の数値例は、計算式を説明するために当サイトで作成した架空例です。

免責事項

この記事は一般的な経営実務の考え方を紹介するもので、個別の会計・税務・融資助言ではありません。実際の数字は、自社の条件に合わせて確認してください。