電子取引で受け取ったPDFなどは、元の電子データを保存し、取引年月日・取引先・金額で探せる状態を作ります。まずは保存先とファイル名を統一し、必要に応じて管理表も併用しましょう。
個人事業主がまず確認する「電子取引」
メールに添付された請求書、通販サイトから取得した領収書、クレジットカードやETCの利用明細など、電子データで受け取った取引情報が対象になります。紙で受け取った書類と、最初から電子で受け取った書類は保存方法を分けて考えると整理しやすくなります。
電子帳簿保存法の適用関係や保存要件は、データの受け取り方・保存方法・事業の状況で確認が必要です。この記事は実務の整理方法を示すもので、個別の適法性を保証するものではありません。
保存ルールは「場所・名前・確認日」の3つ
| 決めること | おすすめの初期設定 | 運用のポイント |
|---|---|---|
| 保存場所 | 電子取引 / 年 / 月 / 受取・発行 | メール受信箱だけを保存場所にしない |
| ファイル名 | YYYYMMDD_取引先_金額_書類種別.pdf | 金額は半角数字、区切りは統一 |
| 確認日 | 毎月末または記帳日 | メール、クラウド、カード明細を照合 |
コスト0円で始めるフォルダ構成
電子取引
└── 2026年
├── 01月
│ ├── 受取
│ └── 発行
├── 02月
│ ├── 受取
│ └── 発行
└── 事務処理規程・参考資料
年が変わったらフォルダを複製して、年だけ変更します。GoogleドライブやOneDriveを使う場合も、保存ルールとアクセス権限を先に決めておくと、後から探す人が変わっても迷いにくくなります。
請求書のファイル名ルールと具体例
20260823_株式会社サンプル_55000_請求書.pdf のように、日付、取引先、金額、書類種別をアンダースコアで区切ります。日付は西暦8桁、金額はカンマや通貨記号を付けない半角数字にすると、名前順と検索の両方で扱いやすくなります。
| 書類 | ファイル名の例 |
|---|---|
| 受け取った請求書 | 20260902_株式会社サンプル_55000_請求書.pdf |
| 発行した請求書 | 20260902_自社名_110000_請求書_001.pdf |
| 領収書 | 20260902_文具店_3300_領収書.pdf |
無料Excel管理表を使う場合
ファイル名だけでなく一覧でも確認したい場合は、日付・取引先・金額・書類種別・保存先を記録します。黄色の入力欄に入力すると、推奨ファイル名が自動生成されます。Googleスプレッドシートで使う場合は、Excelファイルをアップロードしてコピーを作成してください。
毎月5〜10分の確認手順
- メール、クラウドサービス、ネット通販、カード明細を確認する
- 電子データを該当月のフォルダへ保存する
- ファイル名を統一し、管理表の1行に記録する
- 会計ソフトや帳簿の金額・日付と照合する
- 保存漏れや重複がないことを確認する
既存の保存ルール記事との使い分け
電子帳簿保存法の全体像や紙・電子データの分け方は開業直後に決めたい3つの保存ルール、メールやクラウドから届く書類の扱いは電子取引データ保存の始め方で整理しています。この記事は、そこから一歩進んだフォルダ名とファイル名の実務に特化しています。
参考にした公的情報
上記リンクは2026年8月30日時点で確認しています。制度改正や個別の保存方法は、最新の公式案内をご確認ください。
この記事と雛形は一般的な情報提供を目的としています。自社の保存方法が要件を満たすか、必要に応じて税務署または税理士へ確認してください。
